身体が誕生するとき、あらゆることが自由に起こる。
そしてあなたは自分を身体だと見なして、それらに関わっていく。
あなたは映画館でずっと席に座っていて、
画像が光の戯(たわむ)れにすぎ ないのをよく知っているにもかかわらず、
画面を見て笑ったり泣いたりして いる人のようなものだ。
その魔力を破るには、
スクリーンから自分自身へと注意を移行させるだけで 充分なのだ。
身体が死ぬとき、あなたが現在生きている身体的、精神的出来事の連鎖であ
る人生は終わりを迎える。
それは身体の死を待たずとも、今でさえ終わらせることができる。
注意を真我に移行し、そこにとどめておくだけで充分なのだ。
あたかもそこに、すべてを創造し、動かす神秘の力があるように。
すべては起こるのだ。
あなたは動かす人ではなく、
ただの観察者なのだということを自覚しなさい。
そうすれば、あなたは平和の内にあることだろう。
ニサルガダッタ・マハラジ